ヨハン・レッツ・ヴィトゥヴェ [南ボヘミア]

1899年　型吹き・虹彩

【ボヘミア・アールヌーボーの象徴】

ティファニーに影響を受け、虹彩を帯びさせた独自の装飾を数多く生み出しました。　“Olympia Phänomen Gre 6893”の装飾番号をもつこの作品は、多角の型に透明ガラスを吹き込んだ後に銀を含む糸状ガラスを巻き付けて掻き、さらに酸素の少ない煙でいっぱいの炉であぶり銀の波の装飾をしています。さらに金属塩化物を蒸着させることによって虹彩をおびた柔らかな表情に仕上げています。チューリップがモチーフの銅製飾り台はルドルフ・バカロヴィッツ（Rudolf Bakalowits）によるものと思われます。