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カフェと日用品コマイテイ 和紅茶

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カフェと日用品コマイテイ 和紅茶

2021年11月23日

長浜産和紅茶誕生!
マイルドでやさしい味わいに驚き

 

和紅茶ってご存知ですか?

日本産の茶葉を加工した紅茶のことで、近年全国各地から多様な和紅茶が登場しています。

そしてここ長浜でも、地産紅茶を発信する取り組みが始まっています。

その仕掛け人が、2019年に市の地域おこし協力隊として着任した中山恵梨子さん。

 

中山恵梨子さん。
北国街道木之本宿街道沿でカフェ「コマイテイ」を営む
(写真撮影:ツジタシンヤさん)

 

 

ミッションの一つが長浜市北部産のお茶の活用。

「長浜はお茶の産地でもないのになぜ?」と思われそうですが、かつて農村地帯では、お茶は畑の作物として栽培し、自分たちで摘んだ葉を蒸し、揉み、乾燥させて自家用にしていました。

ただ、時代は移り変わり、生産者は激減。

それでも細々と栽培は続けられ、中山さんはそこに着眼したのでした。

 

同じ地域おこし協力隊の仲間と茶葉の刈り取り
(写真提供:中山さん)

 

 

お茶の葉は、ツバキ科の常緑樹「チャ」の木から摘み取ったもの。

実は、緑茶も紅茶もウー ロン茶もすべてこのチャの木の葉を用います。

摘み取ってから酸化させないようすぐに加熱したのが緑茶、酸化発酵させたのが紅茶、その間をとって半発酵させたのウーロン茶になります。

 

(写真提供:中山さん)

 

 

長浜北部の茶葉は緑茶だと野趣味が強いのですが、紅茶としていただくと、渋みが少なくマイルドな味わい。何杯でも飲んでしまえそうです。

発酵という過程を経ていることもありますが、長浜の気候と風土がこうしたやさしい風味を生み出してくれているのです。

 

 

 

和紅茶づくりに用いる茶葉の一部は、木之本町古橋の集落で栽培されているもの。

古くは山岳仏教の修験地として知られ、ここに最澄が中国から持ち帰ったチャの木を植えたのが栽培の始まりで、修験僧も薬用に飲んでいたという伝説があります。

 

 

 

まだまだほんのわずかの生産量ながら、味はもちろん、ロマンある歴史背景にも、確実な手ごたえをつかんでいます。

同時進行でほうじ茶加工にも着手している中山さんの挑戦は続きます。

 

 

合同会社kei-fu

カフェと日用品コマイテイ

店舗改修に伴い、2022年春まで休業(再開についてはSNSで確認)

長浜市木之本町木之本1110

070-1388-5418

インスタ@komai_tei

 

写真提供:長浜生活文化研究所(記載のないものすべて)